アクアリウムの新常識!水草の種「プランツシード」をアクアテラリウムに導入しよう
「水草の種」というものを聞いたことはありますか?
その名の通り種から水草を育てるのです。
今までの水草は株を大きくして増やしたり
ランナーを伸ばして増やすのが当たり前でした。
そんな中、種から水草を育てることが
注目され、現在ブームになっています。
そこで私もブームに乗って
水草の種をアクアテラリウムに導入してみました。
水草の種の紹介と成長記録を綴ります。
水草の種とは?
2016年にアクアリウムショップJUNが販売した「プレミアムシード」が元だと思われます。
種類としては
・キューバパールグラスに近い植物
・ヘアーグラスに近い植物
・ショートヘアーグラスに近い植物
の3種類が主なラインナップです。
厳密にはパールグラスやヘアーグラスではないので
"〇〇に近い植物"と表記しています。
最近はかなり増えてきてネットショップでも
手軽に購入できます。
kotobukiやカミハタなど、
大手のアクアリウムメーカーからも続々と発売されています。
値段もさまざまで安いもの(少量)だと
200円から購入できます。
育て方・生やし方
ソイルの上に蒔く
水で湿らせたソイルに種を撒きます。
詳しい手順を説明します
①ソイルが浸る程度の水を注ぎ種を蒔きます
まんべんなく種を蒔くのがポイントです。
重なるとうまく発芽しません。
②霧吹きで加湿します
発芽するまでは定期的に加湿しましょう。
霧吹きで全体に水を与えましょう。
③乾燥しないように水槽にラップなどをして発芽を待ちます
乾いてしまうと発芽率が落ちます。
厳密に閉め切らないといけないのではないので
ガラス蓋でも良いです。発芽確認しました。
販売元のJUNのHPに詳しく書かれています
新提案!プレミアムシード「水草の種」
植えれる君の上に蒔く
ソイルでなく植えれる君の上に蒔いても良いです。
筆者はこの方法で発芽させました。
注意点はソイルと同じく乾燥させないことです。
水中に蒔く(オススメしません)
「今ある水槽に水槽の種を導入したい」と考えている人は
そのまま入れてしまいたいかもしれません。
そのまま入れたとしても発芽率が悪いかもしれませんが
発芽するにはします。
誤って混入したと思われる種が
知らないうちに水中で発芽していました。
しかしこの方法はオススメしません!
理由としては下記の3点です。
①発芽率が落ちる
②水流があると種が舞ってしまう
③生体がいると種が移動してしまう
そのため発芽するまでは水上で育てて
発芽した後に注水するのが良いでしょう。
成長の様子
植えれる君の上に蒔いてみました。発芽までの様子を定点的に撮影していきました。
1日目
植えた直後。
水温は最低20℃、気温は夜は15℃まで下がる時期でした。
7日目
1週間ほど経過すると変化が現れました。
根らしきものが生えてきた。
8日目
ここから成長が加速していきます。
中央らへんの種に
葉らしきものが現れ始める。
9日目
根が立派になり盛り上がってきました。
まだ発芽していないものもあり
成長に差が大きいですね。
10日目
発芽していないものが少なくなってきました。
14日目
あまり変化はないが葉が大きくなった気がする。
発芽まで1週間近くかかったのは
夜の気温が15℃まで下がることが原因でしょう。
発芽してからは日に日に大きくなっていきました。
生えない時は?
温度が低い
温度が低すぎると発芽しません。
適温は20℃〜27℃ですので
種を蒔く時期を考えるか、
その温度を維持できるよう調節しましょう。
乾燥している
種を蒔いても十分加湿していないと
発芽に必要な水分が足りず発芽できません。
そのため水分を切らさないよう
加湿を十分行い、ラップなどで保湿しましょう。
種が古い
種が古すぎると種自体の細胞が死んでいることがあり、
そもそも発芽しないことがあります。
生えてこないけど他に原因が思いつかない場合は
種が古いことが原因である可能性があります。
発芽してから
①水を入れてアクアリウム
②陸上のままアクアテラリウム
それぞれについて見ていきましょう。
①水を入れてアクアリウム
これが一般的です。
水中では生育スピードが遅くなったり、
コケが付いてしまったりと
上手に育てられないことが多々あります。
そのため多湿な環境から始めて
十分に生えそろってから水を入れてアクアリウムにすることが多いです。
いわゆるミスト式管理と呼ばれる方法です。
②陸上のままアクアテラリウム
そのまま陸上でアクアテラリウムとして育てる方法です。
筆者はこれで育てていました。
この方法には注意があります。
それは乾燥が天敵ということです。
もともと水辺で自生する種が多いので
乾燥にはかなり弱いです。
私のアクアテラリウムも夏の蒸れが怖かったので
PCファンを1日回すようになってから
徐々に調子が悪くなり、ついには全滅してしまいました...。
そのため湿度を保つか、
水が流れる近くに配置しましょう。
さいごに
水草の種を紹介しました。かなり便利な反面、すぐに水槽に水を張らないなど
アクアリウムにとっては不慣れなこともあります。
しかし誰にでも簡単に水草を育てることができるという
大きなメリットがあります。
皆さんもぜひ育ててみてはいかがでしょう。
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